人生のメッセージ

裕福と言えなくても、他人様に迷惑かけず、人生後悔しないよう充実した日々を過ごすことだ大切であると、両親から教えられて育ちました。

父はとても厳格な人でした。
不正やごまかし、怠慢を少しも許さず、他人に厳しいわりには自分自身にも厳しくて、だからこそ、いつも誠実で行動と発言が一致していて、うそ偽りのない人生を送って来たように思います。

その父が、以前手術した大動脈瘤の近位で動脈が破裂して胸腔内へ出血して緊急入院した、との連絡を受けたのが今から一週間前の92歳誕生日前日。

当初は娘として、父の死をしっかり見届けようという気持ちでした。
けど、「別れると分かっていて会いに行っている」のはとてもつらいこと。
父の顔は透き通るような白色で、目を開けて、「〇〇(主人の名前)は?」と聞いてくれたり、周囲の声掛けにも小さくうなずけるようでした。
疲れていた弟に代わり、24時間ずっと、妹も私も父のことを考えながら見守る日もありました。

無事朝を迎えたとき、「少し、横になって休みなさい」と、穏やかな優しい父の声が。
そのあと口から絞り出すように言った「勉強になったろう」の意味がとっさに分からなくて、「うん、お父さんには今までいろいろ教えていただいて、勉強になったよ。ありがとね。」と、耳元で答えました。

今から思うと、「充実した人生の先に穏やかな死を迎えるもんなんだよ」そう、教えてくれたような気がします。
死へのカウントダウンが始まったとき、そんな大切な人生のメッセージを子に全力で教えようとしてくれたのかもしれません。
だからこそ、今日一日をしっかりと生きなきゃいけないと、私は生まれて初めてほんとに痛感させられました

父はその後、ゼリーやプリンが食べられるほど劇的な回復を見せました。
と同時に、父を近くで見ているうちに段々と心が決まってくるのも感じました。覚悟ができそうだな…と。

「父を大事にすることはもちろんだけど、そのために自分たちの生活基盤を壊すべきでない。その時その時最善のことをしたんだから、今ここで皆が倒れたらどうしようもない。それがきっと、お父さんのためになるんじゃないかな」という弟妹との話し合いで、いったんそれぞれの家族のもとに引き上げることにしました。

無駄な治療はせず、父への負担も少なく、ともに穏やかな時を過ごす。
そんなエンディングであれば、弟も妹もきっと後悔なく介護を終えられるように思います。そして、この一週間家族弟妹で向き合うことができて、ほんとによかった…そう感じました。


皆様の大切な方が、お元気で長生きしてくださることを祈りつつ、私的な出来事を、今だから言える別れ前の気の持ちようなものをあえて書かせていただきました。

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